この年末年始に帰省された方も多かったことでしょう。シン・ゴジラを8回観た男こと、 有限会社そーほっとの田中健一朗 氏(通称 タナカ氏) も京都に帰省をされたということで、おみやげをくださいました。
年始ということもありCASE Shinjuku では書き初めも行いました。金平糖の背景に少しだけ見えている文字たちがソレです。
日本で唯一の金平糖専門店「緑寿庵 清水」さん
昨年の夏に帰省されたときは、京銘菓 阿闍梨餅 をくださったことが思い出されますね。そのときの「いただき物語」は、”京銘菓 阿闍梨餅 CASE Shinjuku いただき物語 その79”をごらんくださいませ~。
さて、今回いただきましたのは、京都の老舗金平糖専門店 緑寿庵清水 の 京金平糖 です。
創業はなんと弘化4年(1874年)!
弘化4年と言えば、第11・13・15代内閣総理大臣となった 桂 太郎 氏が生まれた年であります。
長州藩士や庄内戊辰戦争春の陣…などという言葉が普通に並ぶような時代です。
金平糖自体はと言いますと、1546年にポルトガルからもたらされた品々のなかにあった一つだそうです。
この美しいお菓子は当時、多くの人々の目を引きましたが、高級武士などの一部の人しかたしなむことができないほどに貴重なものだったらしく、その製造方法も秘密だったとか。
日本で最初に金平糖が作られたのは長崎で、その後、京都、江戸へも広まってきました。
それでも実は金平糖作りにはレシピがなく、釜で転がる金平糖の音を聞き状態を見極め、五感を使いながら体で覚えていく一子相伝の「技」なので、砂糖の金平糖を作れるようになるには20年かかかると言われているそうです。
とても小粒でかわいらしい金平糖ですが、実はとんでもなく奥が深いのかもしれませんね。
そんな感慨深さを持ちながら、早速いただいた箱を開けてみました!
小袋に入ったいろいろな風味の金平糖が、シックな箱にきゅうっと詰まっています。
緑寿庵さんの「小袋」シリーズの金平糖は13種類!生姜や肉桂(これでニッキと読むそうです)、檸檬など日本らしい風味のものから、めろんやばなな、バニラなど少し変わったものまで取りそろえられています。
その他には、箱に入って販売している「季節限定」のものもあるらしく、さくらんぼやトマト、ヨーグルト、ラ・フランス、らいち…など、書き切れないほどの種類があるそうです!
「究極の金平糖」なるシリーズもあります!こちらはお酒の風味のものもあり、緑寿庵さんの金平糖は大人からこどもまで楽しめるということですね。
自分で買うのももちろんですが、おみやげにするとなると選ぶのが大変そうなほど魅力的な風味ばかりです。
今回タナカ氏からは小袋の詰め合わせということで、巨峰、蜜柑、めろん、檸檬、苺、天然水サイダー 風味の6種類をいただきました。
小さな和紙の包みの中にころころと小粒できれいな色の金平糖が詰まっているのが、とても可愛いです。
まずは天然水サイダー味を開封してみました。
いざ、金平糖!
天然水サイダー味は、淡い水色の金平糖でした。きれいな色ですねー!
それにしても金平糖独特の、なんというか「ちくちく感」がいいですね。不揃いな突起が手作りなんだな…と改めて感じさせてくれます。
水色の金平糖を一粒食べてみますと、おおー!見事にサイダー味!甘みと爽やかさを一度に味わうことができます。美味しいー!
一粒が小さいため、口の中で溶かすようにすれば長く楽しめるかな… そんな貧乏根性を発揮しておりましたが、<金平糖の正しいお召し上がり方>というメモも同梱されていることに気付きました。
目を通してみますとこんな一文が…
— 金平糖は噛んで頂くと風味が一層増します。
あ…なるほど。
それではかりかりと噛んでいただくことにします!
たしかに金平糖を噛むと小気味よい堅さと、広がる甘み、それぞれの風味が楽しめますね。
それでも貧乏性なので、もったいなくて一粒ずつしか食べられないんですけどね!(笑)
そしてこの金平糖は、できあがるまでになんと2週間もかかるそうなのです。
職人さんが2週間以上かけて根気よく愛情を注いで作り上げていくものなんですって。
そんなに手間をかけていただいていると聞けば、なおさら大切に食べないとと思ってしまいますね。
いろいろと調べたことによって、この一粒はとても小さいですが伝統や愛情がたっぷり詰まっていることがわかりました。
タナカ氏!今回もすてきなおみやげをありがとうございました!!次回もよろしくお願いいたします!(笑)
「いただき物語」には、一つ一つの物語があって、そこから得られるたくさんの示唆があります。
京金平糖について
・京金平糖
・緑寿庵清水
・http://www.konpeito.co.jp/
・各直営店店頭にて販売。インターネット通販での購入も可能。