とちの実 折り餅 CASE Shinjuku いただき物語 その251


彩の国 秩父のお土産を株式会社ALPHAの戎井さんよりいただきました!
どうもありがとうございます!

とちの実とは?

とちの実は、落葉広葉樹「トチノキ」の種子のことです。
トチノキは、日本原産の樹木で、縄文時代の遺跡からも出土することが多いことで知られています。
「日本のナッツ」と言える存在なのだそうです。
とちの実の食べ方としては、「とち餅」が有名なのだそう。その他に、とちの実茶や製菓原料として使用されているそうです。
今回いただいたのもお餅です。
とちの実の見た目は栗に似ていますが、苦味・渋味の成分が含まれているため、栗のように煮たり焼いたりしただけでは、食べることができず、あく抜きが必要になのだそうです。
単にあく抜きと言っても、水につけておけばOKということではなく、いろいろな工程を踏まなければいけないのだそう。
地域によってやり方に差はあるようですが、伝統的なアク抜き方法が載っていました。

中国山地におけるトチノミの基本的な加工系列】

中国山地東部地域:虫殺し→天日乾燥→貯蔵→軽量→ふくらまし→皮むき→水さらし→調整→加熱・加灰処理→アク抜き確認→灰落し→蒸す→搗く

中国山地西部地域:虫殺し→天日乾燥→貯蔵→ふくらまし→皮むき→ひび入れ→灰汁採取→加灰処理→水さらし→灰汁採取→加灰処理→アク抜き確認→蒸す→搗く

出典:辻稜三(1993). 中国山地におけるトチノミ食とその地域差について,人文地理,45,62-75

どこまでやったか忘れそうな程、工程が多いですよね。今は機械でできる工程もあるそうですが、いずれにしても家庭では難しそうですね。

できあがっているものをいただくのが一番良い!ということで、早速折り餅、いただきます!

とちの実のお味は!?

形状が違う八つ橋を食べている感覚でした。コロンとした見た目がかわいいですよね。
お餅の中にはぎゅっとあんこが詰まっています。日本のナッツと呼ばれているとのことですが、ナッツ感の素朴な感じがありつつ、やさしいほどよい甘さが伝わってきました。
一緒にいただいたよもぎ味は、よもぎ独特のほどよい苦みと、あんこの甘さがマッチしていておいしかったです。
お茶と一緒にいただきましたが、和菓子っていいなぁと感じられる落ち着いた時間を過ごせました。

戎井さん、素敵なお土産をありがとうございました!

「いただき物語」には、一つ一つの物語があって、そこから得られるたくさんの示唆があります。

とちの実 折り餅 について


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