株式会社ALPHAの戎井さんより、奈良のお土産をいただきました。戎井さんからは、これまでもたびたび奈良のお土産をいただいています。戎井さん、いつもありがとうございます。
この度、いただきましたのは、「人麻呂せんべい」という名の、見た目もお味も由緒正しい「瓦せんべい」です。
歌人 柿本人麻呂と阿騎野の里
柿本人麻呂は、言わずと知れた、万葉の歌人。菓子箱に同封されていた能書きには、
持統六年(西暦六九二年)万葉歌人であった柿本人麻呂は、軽皇子(後の文武天皇)の伴として、当時の宮廷狩場であった阿騎野(現在の宇陀市大宇陀)を訪れ、その雄大な夜明けの情景を
ひむがしの
野にかぎろひの 立つみえて
かへりみすれば
月かたぶきぬ
と読みました
と、あります。
単純に直訳すれば、「東に朝日が差すのが見えて、振り返ると西に月が沈んでいこうとしている」というところでしょうか。ですが、この歌は、豊かな自然の風景に、逝去した草壁皇子と、その子、軽皇子を重ねているのだそうです。夜明けの草原を舞台にした「王朝絵巻!」なんですね。
それはそれとしてゆるキャラな人麻呂くん
それでは、飛鳥時代の王朝絵巻に心をはせながら、「人麻呂くん」をご覧下さい。
現代奈良県的な、ゆるキャラ仕様で登場です。いただいたおせんべいは、人麻呂くんとその和歌が描かれた2種。たいへん和みます。
見た目も、懐かしい正統派瓦せんべい! お味も100%正統派瓦せんべい! 卵の滋味、お砂糖や蜂蜜の甘み、小麦色に焼かれた小麦粉の香ばしさ。「Simple is BEST !」という言葉がぴったりです。
そうだ 奈良、行こう。
それにしても、奈良の旅は、素敵ですね。数多くの寺社仏閣、明日香村の石舞台などの遺跡、復元が進む平城京、世界遺産に指定された興福寺、東大寺ほか多くの寺社仏閣、そのほとんどは奈良県にある国宝の仏像をはじめとする宝物などなど、見どころ満載です。
一口に「奈良」と言っても、奈良は広く、味わい深く、何度も何度も訪ねたい土地です。そんなこんなで、見たい、会いたい、行きたいが募る、今回の「いただき物語」でした。
戎井さん、ありがとうございました!