肥後太鼓 CASE Shinjuku いただき物語 その205


Mikoshi Japan, Inc.の戸田さんより熊本のお土産をいただきました!
どうもありがとうございます!
このお土産によって、ある歌の驚くべき事実が判明!食べるだけじゃもったいないと改めて思わせてくれたいただき物です。

肥後太鼓はもっこす仕込み!?

肥後太鼓は、 煎りたてのピーナッツと醤油風味のあられをミックスし、水飴をからませた熊本名物のお菓子です。
和菓子の「おこし」の一種かなと思いましたが、製法や材料が違うことから、別のお菓子です。

手造り職人の技 もっこす仕込み 

と、パッケージに書いてありますが、「もっこす」の意味をご存じですか?
「もっこす」は、熊本弁で「頑固者」のこと。肥後太鼓を作る職人さんたちは、「食べる人たちの笑顔を見たい!」という想いに対して「もっこす」なんです。伝統の味を守るため、一切の妥協を許さず、効率よりも、コストよりも、おいしさを優先し、手間暇かけて作り続けているそう。

第24回全国菓子大博覧会では栄誉大賞を受賞されています。おいしさを守り、人々の笑顔を大切にし続けているからこそ、こうした素晴らしい賞を受賞されるんですね。

「あんたがたどこさ」と「肥後」で連想するあの歌

「あんたがたどこさ 肥後さ 肥後どこさ 熊本さ 熊本どこさ 船場さ♫」

皆さんも子どもの頃、歌ったことがあるのではないでしょうか。童歌の中の手まり歌「あんたがたどこさ」ですね。
子どもの頃、手まりではないですが、「あんたがたどこさ」を歌いながら、ボールをついて遊んでいた記憶があります。
何気なく歌っていましたが、「熊本さ」と言っていることから、熊本に触れている歌だというのがわかります。

しかし!この歌、熊本で生まれた歌ではなく、埼玉の川越発祥の歌だという説が有力なようです。

歌の続きを見てみましょう。

「せんば山には狸がおってさ それを猟師が鉄砲で撃ってさ 煮てさ 焼いてさ 食ってさ それを木の葉でちょいと隠せ 」

歌詞に出てくる、「せんば山」。熊本には船場川という川はあるそうですが、船場山はないとのこと。一方、川越には仙波東照宮という場所があり、その周辺は仙波山と呼ばれていたそう。そこにはこんな逸話があります。

江戸時代後期の幕末に、薩長連合軍が倒幕運動のために川越の仙波山に進行していたときのこと。付近の子供たちがどこからきたのか尋ねる様子が歌詞に描かれているという。

川越市には「仙波山」があり、仙波山には徳川家康公を祀った仙波東照宮(せんばとうしょうぐう)が存在する。徳川家康は「狸」の俗称で知られている。

世界の民謡・童謡  あんたがたどこさ 歌詞の意味・解釈 より

仙波山と捉えると、徳川家康公の俗称が「狸」ということから、説得力を感じます。

歌詞は熊本弁ではなく、完全なる関東方言で書かれているのも、熊本が発祥ではない説の有力な手がかりの一つです。

「~さ」が関東の方言だとは知りませんでした。

調べれば調べるほど、歌詞の意味や、歌詞に隠された謎などいろいろな情報が出てきて、童謡の奥深さにのめり込みそうになりました。気になった方は、ぜひ調べてみてくださいね!

肥後太鼓、いだたいてみました!

封には、熊本のゆるキャラ「くまモン」が!かわいい(*^_^*)

水飴でコーティングされた、つやつやときれいに輝く表面。ピーナッツとあられを一緒に食べたことはありますが、水飴に絡まっているお菓子は初めていただきました。味は、甘塩っぱく、後を引くおいしさで、食感はザクザクと歯応え抜群!1枚が大きく分厚いので、食べ応えもあります。

いただいたお土産によって、童歌の歴史を垣間見ることができました!

戸田さん、どうもありがとうございました!

「いただき物語」には、一つ一つの物語があって、そこから得られるたくさんの示唆があります。

肥後太鼓について

・ 肥後太鼓
・ あんたがたどこさ
・ https://antagatadokosa.com/
・ 熊本を始め、福岡、東京、埼玉、千葉にあるお土産店やデパートなど。オンラインショップ


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