老若男女に愛され長い歴史を持つ和菓子屋さん、「とらや」。
その中でも特に有名であり多くの人に愛されているのが羊羹です。
このパッケージ、一度はみたことがある方も多いのではないでしょうか?
今回は、縁あってお知りあいの方からいただいたこちらの「とらやの羊羹」をご紹介します!
和菓子の老舗「とらや」!
室町時代後期に京都にて創業された「とらや」。なんと400年以上続く和菓子屋さんです。
創業当時から天皇の御用達としてお菓子を製造していたそうです。
現在では「TORAYA CAFE」などが登場し、若者をターゲットとした商品やお店も誕生しています!和菓子屋さんとは思えない都会的な、モダンな雰囲気で、様々な世代に受け入れられているような印象を受けます
たまに、とらやがテレビの特集で取り上げられているところを見るのですが、創業400年に胡坐をかかず、新しいことを生み出しながら、これまでの伝統を継承している姿は、素敵だなと思います。日本を代表する企業のひとつですね!
私は、いただいた羊羹の包装紙で知ったのですが、とらやはフランス・パリにもお店があるのはご存知でしたでしょうか?
パリ店は来年でオープン40周年を迎えるそうです!
あのパリで、しかも40年も、その土地に馴染みのない日本の和菓子のお店が続いているなんて、とても驚きました!とらやの美味しさは世界共通なんですね!なんだか日本人として、とても嬉しい気持ちになります(^^)
とらやの定番、「羊羹」
そんな「とらや」の定番商品である羊羹。
様々な種類がありますが、一番ベーシックなものが「夜の梅」と名づけられた商品です。
私は小さい頃、この「夜の梅」という名前を見て、「これは梅が入った羊羹なのか、変わった羊羹だな…」と思っていた恥ずかしい思い出があります(笑)
ではなぜ、ごく普通の小豆羊羹が「夜の梅」と名付けられているのでしょうか??
「春の夜の闇はあやなし 梅の花 色こそ見えね 香やは隠るる」『古今和歌集』(春の夜の闇は無意味だ。梅の花の色が見えなくなってしまうが、その素晴らしい香りだけは隠れようもない。)
古今和歌集にはこのような詩があります。
確かに、梅の花は見た目の華やかさでは桜に劣るものの、それに負けないほどの香りの良さがあります。
羊羹を切ったときに薄く見える小豆の粒を暗闇に浮かぶ梅になぞらえて、「夜の梅」という名前がつけられたそうなのです。
なんとも風習で趣深い名前ですね!
というわけで、梅の入っている羊羹ではないことを確認し、私の知識がまた一つ増えました!(笑)
味も言わずもがな、美味しくいただきました!
もちろん、夜の梅だけでなく様々な種類があり、飽きさせない種類の豊富さも魅力的です(^^)
ご進物用と一口に言っても様々なシーンに活用できるので、とってもオススメです。慶事にも弔事にも、とらやの羊羹はあなたの味方です!
「いただき物語」には、一つ一つの物語があって、そこから得られるたくさんの示唆があります。
とらやの羊羹について
・とらや 羊羹
・虎屋
・https://www.toraya-group.co.jp/
・虎屋赤坂本店その他