新宿区高田馬場にある新宿区立高田馬場創業支援センターとコワーキングスペースCASE Shinjukuを運営しています有限会社そーほっとの田中健一朗です。
これまでCASE Shinjukuのブログでは、メンバーにプログラマーやエンジニアの方が多いということに着目し、ユーザーの方の仕事道具であるキーボードにフォーカスしてきました。
スタッフの岸が未知なるジャンルにも関わらず、頑張って書きあげた記事がこちらになります。このほかにも、キーボードそのほかのガジェットに関する記事がありますので、お好きな方は、ぜひご覧ください!
突然舞い込んできた「HHKB ユーザーミートアップvol.2 with 東プレ」の開催告知
そんなキーボード熱が高まっていたCASE Shinjukuに、朗報が舞い込んできました!
お待たせいたしました!
6月5日(火)#HHKB ユーザーミートアップ第2弾の情報を公開いたします。今回は「REALFORCE」製造メーカーの東プレ様にご参加いただきます。申し込みは明日10時からとなりますので、皆さまぜひご参加ください!
▼詳細https://t.co/EEA6Aamipn pic.twitter.com/qRrNKKFgi3
— HHKB OFFICIAL (@PFU_HHKB) 2018年5月21日
うおおおおおおおお!!!
高級キーボードの代名詞、株式会社PFUのHappy Hacking Keyboadのミートアップイベントの二回目が開催されるですと!?
実は昨年9月に第一回のミートアップイベントが秋葉原で開催されたのですが、業務上の都合で参加できず、悲しい思いをしていたんです。
CASE Shinjukuメンバーである株式会社REALの中西さんが、第一回に参加されており、満足度がとても高そうだったので、第二回が開催されるのであれば、参加したいと思っていました。
中西さんが今回も参加されるということで、僕にHHKBをはじめて教えてくれた高校時代からの同級生・ウネノ氏に声がけして、三人で参加することにしました!!突然のオファーにも関わらず、受けてくれてありがとう!ウネノ氏!!
HHKB(Happy Hacking Keyboard)とは?
HHKB(Happy Hacking Keyboard)は、株式会社PFU(以下、PFU)が販売する高級キーボードです。製造は同じく高級キーボードの代名詞「RealForce」シリーズを製造販売する東プレ株式会社(以下、東プレ)がおこなっています。
特徴は色々あり、ここで書き出すととんでもないテキスト量になるので、涙ながら割愛して下記程度にとどめておきます。HHKBラバーな皆さん、ご勘弁ください。
- 一台2.5万円程度〜と値段が高い(高いものだと3万円程度)
- キーが静電容量無接点方式で打ち心地が良い(スコスコする)
- キー配列がUNIX配列で、エンジニアやプログラマの方を中心に人気
- キーが少なくコンパクト(英語配列モデルは矢印キーが無い!)
私はこれまで、(1)Happy Hacking Keyboard Lite2、(2)Happy Hacking Keyboard Professional2、(3)HHKB Professional BT、(4)HHKB Professional Type-Sと4種類使ってきましたが、現在使用しているType-Sが一番お好みです。
唯一残念な点は、他のモデルは白と墨の2種類が用意されているのですが、Type-Sには白しかないということ。PFUさん!「Type-Sの墨でBT版(有線接続も可)」が出たら絶対買いますから、なんとかしてください!お願いします!!
HHKB(Happy Hacking Keyboard)については、PFUのHHKB 20周年記念特別サイトが非常に詳しくまとめられているので、そちらをご欄ください。
「HHKB ユーザーミートアップvol.2 with 東プレ」について
今回のvol.2は、PFUの方だけではなく、東プレの方も登壇されるということで「何か新製品がリリースされるのでは?」となんとなく期待していました。WWDCが近くなると「Appleの新製品が発表されるのでは?」とみんながワクワクする現象と同じようなものです。
しかし、当日の昼頃になると、RealForce R2のPFUショップ限定モデルが発表される事態が発生。「ええええええ、なんで今夜のミートアップまで秘密にしててくれなかったのー?(涙)」と落胆してしまいました。
でも、実はミートアップイベントの会場が、昼間はプレス向けのイベントで使われていたようで、会場に入ってからようやく状況が理解できました。公式のプレス向けイベントの後に、同じ会場でファンイベントが開催されるなんて、なんて粋な企画なんだ!!(推測です)
もし、そうであれば、申し訳ありません。私が勘違いしていました、、、
RealForceのPFUショップ限定モデルは、「テンキーレスのRealForce筐体にHHKB Type-Sと同じ静音キースイッチ(押加圧45g)を使いました」という贅沢仕上げ。PFUの販売網を活用して、世界展開していくという意欲的なモデルのようです。
また、RealForceがモデルチェンジしてから、初めての英語配列モデルもラインナップされたこともグッドニュース。待ってました!という英語配列のユーザーさんは多いのではないでしょうか。
そんなことで、ミートアップイベントのお品書きはこんな感じです。HHKBコンセプトの生みの親、和田先生のご挨拶やPFUと東プレの担当者の方のお話が聞けるなんて、、、熱い、、、熱すぎる!
憧れの東大名誉教授 和田英一先生との記念撮影&展示スペースの伝説のキーボードに感激!
会場に入ると、即売会場とこれまでの発売されたHHKBの展示場が一列に配置されていました。発表されたばかりのPFUダイレクト限定RealForce R2が展示即売会で販売されていることに驚いていると、そんな気分を吹っ飛ばしてくれる出来事が、、、
なんと、、、
そこに、、、
あの、、、
伝説の、、、
Happy Hacking Keyboard10周年記念モデルが展示されていたのです!!
しかも「手を触れないでください」ではない!MoMA(ニューヨーク近代美術館)に展示されていてもおかしくない、そんな希少かつキーボード史上重要すぎるキーボードに触って良いという、まさかの神対応!!
ご存じない方のために少しだけ補足しますと、この10周年記念モデルは完全受注生産(限定100台だったはず)で、剛性の高いアルミ削り出しフレームが特徴の超高級キーボード。
当時若造だった私には、とても手がでる商品ではなく、キートップが漆で塗られた「HHKB Professional HG JAPAN」は、なんと50万円(税別)とぶっちぎり価格の最高級キーボードです。こんな憧れのキーボードを見れるだけでなく、実際に触ることができるなんて、、、本当にHHKBユーザーミートアップ に参加して良かったです(涙)
また同じく10周年記念モデルの「HHKB Professional HG」は、同じアルミ削り出しフレームに通常のキートップをあしらえたキーボードで、こちらは25万円(税別)。同じく展示があり、実際に触ることができました。アルミ削り出しだけあって、非常に重かったです(体感では3倍くらい重い)。
底面は鏡面仕上げになっており、当時流行っていたiPodの影響ということでした。知らなかった小ネタが、ジワジワ身に染みわたります。こうやって歴史は、繋がるんですね。
漆塗りモデルの詳細については、下記のITmediaさんの記事がわかりやすいので、是非ご覧ください。
そして、今回参加したかった最大の理由、それはHHKBのコンセプトをつくられた東京大学名誉教授の和田英一先生がいらっしゃるということ!
和田先生はHHKBのサイトにも掲載されている下記の談話がとても有名で、HHKB生みの親と言われている方です。
“アメリカ西部のカウボーイたちは、馬が死ぬと馬はそこに残していくが、どんなに砂漠を歩こうとも、鞍は自分で担いで往く。馬は消耗品であり、鞍は自分の体に馴染んだインタフェースだからだ。いまやパソコンは消耗品であり、キーボードは大切な、生涯使えるインタフェースであることを忘れてはいけない。”
HHKBのホームページより引用
幸運にもイベント開始前に、和田先生をお見かけした中西さんと私はいそいそと先生にご挨拶させていただき、恐れ多くも持参したHHKB Type-Sにサインと記念撮影をお願いしました!!
とても気さくな方で、快く撮影とブログへの掲載にOKをいただきました!和田先生、本当にありがとうございました!感激の瞬間はこちら!!
PFUさんと東プレさんがとにかく仲良すぎることを確認(推測)!!
和田先生のご挨拶は「馬の鞍」談話にも通じる「思い入れのあった計算機が6年で壊れてしまった思い出」。ついに、ミートアップイベントの幕が開けました。
続いて「HHKBユーザーミートアップ 前回の振返り」と題されたスライドで、PFUの松本秀樹氏からプレゼンが提供され、前回のユーザーミートアップイベントの際に出ていたユーザーからの要望で実現された「HHKB吸振マット」「キーボードブリッジ」「キーボードブラシ」が紹介され、更に、今取り組んでいて「期待しておいてください」という秘密の何かがあることが発表されました。
個人的には「Type-Sの墨でBT版(有線接続も可)」の全部盛りを期待しています!PFUの松本さん、本当にお願いします!!絶対買います!!!(2回目)
また高級キーボード市場の状況や、その中でPFUと東プレが協業して実現しようとしていること、中国でもHHKB熱は高く、日本同様にミートアップイベントが開催されたことなどが話題提供されました。
PFUの松本氏からバトンを受けた東プレの榎本氏からは、PFUダイレクト限定RealForce R2の技術的な情報が提供されました。R2モデルの基本機能であるキースイッチのオン位置を調整するAPC機能や専用アプリケーションの機能、キースペーサーの紹介に加え、限定モデルの特徴であるHHKB Type-Sとスイッチの機構が同じであること、LEDプレートが専用のパーツであることなどをわかりやすく紹介されていました。
その後、自作キーボードをつくられているという強者、ぺかそ(@Pekaso)さん、じゅにゃ(@junya28nya)さんが加わり、松本氏、榎本氏とのトークセッションに。特にじゅにゃさんは、物理フリックキーボードを作っている方ということで、あまりのハードコアさ加減に度肝抜かれました。
数年前のエイプリルフールにGoogleが物理フリックキーボードのネタを公開していましたが、その時点ではすでに構想をお持ちだったということ。ほんと世の中には、凄い方がいらっしゃるんですね。しかも、一回り以上若い。
トークセッションの話題は、キーボード人口の増加とそれに伴う二極化(高級志向と大衆モデルの普及)、クラウドファンディング、フルキーボード以外の入力インターフェースの可能性、キーボードに出せる金額、理想のキーボードなど多岐にわたり、大変示唆深いトークセッションでした。
その中でも特に印象的だったのは、PFUの松本氏と東プレの榎本氏は絶対仲良しだ!(勝手に推測)と感じたことです。10周年記念モデルの苦労話や、東プレの榎本氏が職場ではPFUのHHKBを使われていることなど、細かい点で仲良しポイントを勝手に感じてしまいました。長年一緒にお仕事をされているからなんですかね。そういう人間関係、本当に憧れます。
トークセッションの途中からは、会場からの質疑応答も。セパレートのHHKBが欲しい、キーボードの外装だけ販売してほしいなど、多くの要望が寄せられました。
そして、質疑応答の最後は一緒に参加した中西さんから。
「僕はType-Sを使ってるんですが、今のHHKBに凄く満足しています。その上で、一つお願いがあります。HHKB内蔵ノートパソコンをつくってください!!」
(会場大爆笑)
中西さんの流石なエンターテイナーぶりに感服しました!!
有志による熱いLT(ライトニングトーク)が繰り広げられる!
トークセッションの後、レイアウトが変更され、交流会がスタート!乾杯のご挨拶は、「HHKB吸振マット」を考案された成蹊大学教授の塩澤一洋先生です!!
豪華すぎるメンツに驚きの連続です。交流会にあわせて有志によるLT(ライトニングトーク)大会も開催され、イベントの盛り上がりも最高潮に!!
交流会でビールをいただいたせいもあり、この頃からの記憶がややおぼろげなのですが、LTをされた方々も、かなりハードコアな方ばかりでした。Peatixのイベントページによると、下記の方々が発表されていたようです。
- HHKB 2台とスタンディングデスク : ymrl
- HHKB JPで作る、小指に優しいUS配列キーボードの勧め : 高山 扶美彦
- キー配列の変更と「かえうち」: うぇぶしま
- HHKBを買ってから人生が劇的に好転したお話 : ものくろ
- 自作キーボードを作っている私が、なぜ HHKB を買ったのか : Biacco42
特に記憶に残っているのは、キー配列を変換するアダプター「かえうち」のうぇぶしまさん。クラウドファンディングで製品化された変態向けのハードウェアで「ここまでやる人がいるのか!」とかなり強烈な印象を受けました。
今なら、在庫があるみたいなので、気になる方はぜひチェックしてみてください。とにかく、登壇者もLTされた方も参加者も、みんな凄い!そんなイベントでした。
豪華なお土産とミートアップイベント終了後は六本木でキーボード談義
凄いと言えば、入場の際に渡された紙袋、その豪華な中身をご紹介します!
- HHKBステッカー
- HHKBコースター×2
- RealForceステッカー
- RealForceウォーター
- RealForceキーホルダー
- HHKBパンフレット×3
- RealForceパンフレット
参加費2,000円でビールが出る軽食までついているのに、お土産をこんなにいただいていいんですか?PFUさん、東プレさん太っ腹!!
RealForceキーホルダーは、静電容量無接点方式の構造がそのままキーホルダーになっていました。底面が透明なので、押したときにバネがどう変化するか確認できるというギミックも。
さて、実はイベント中ずーっと即売会場が気になっていました。当日発表されたPFUダイレクト限定RealForce R2が販売されているのに加えて、通常のキーボードやアクセサリーも販売されていました。
英語配列ユーザーなので、PFUダイレクト限定RealForce R2の販売は日本語配列だけだった為、泣く泣く諦めることに、、、
しかし、ここまで来て、何も買わずに帰るのはもったいない。ただ、自分にキーボードがこれ以上必要なのか。しかも、PFUの松本氏は新型の発売を匂わせている(最初に戻る)。
会場の熱気はどんどん高まり、多くの参加者がどんどんキーボードを購入している中、この問答を繰り返して、繰り返して、繰り返して、繰り返した結果、、、
「左右分離キーボード使いができるように、Type-Sの2台目買えばいいじゃん(キーボードを2台並べて使う変態技)」
とういうことで、会場の熱気に飲み込まれるかたちで、追加のHHKB Professional Type-Sの購入完了!中西さんもType-Sの2台目、ウネノ氏はPFUダイレクト限定RealForce R2を購入完了していました!やったぜ!!
イベント終了後は、会場となった六本木一丁目にある泉ガーデンギャラリーから、六本木方面へ向かい追酒をすることに。オシャレな雰囲気のお店で、オシャレな雰囲気のお客さんがいっぱいいる中で、購入したばかりのキーボードを開封し見せ合い、キーボード談義を繰り広げる我々。
最後にはお店の方にお願いして記念撮影してもらいました。ありがとうございました!!
次回開催されるであろうvol.3に期待!!
かなり長くなってしまいましたが、本当に最高のイベントでした。公式アカウントが最後の集合写真を投稿されていますので、こちらを見ていただければ、いかに盛り上がっていたかお分かりいただけるかと思います。
今回、初めて「HHKBユーザーミートアップ」に参加させていただきましたが、とても満足度の高いイベントでした。次回も是非参加したいです。運営の皆様、本当にお疲れさまでした。ありがとうございました!!
本日の #HHKBミートアップ は、おかげさまで大盛況の内に閉幕いたしました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
本日いただいたご意見は前向きにご検討させていただきます。これからもハッピーなタイピングをお届けいたしますので、今後ともHHKBをよろしくお願いします! pic.twitter.com/qKxsRcrrYQ
— HHKB OFFICIAL (@PFU_HHKB) 2018年6月5日
奇特な方は、中西さんとウネノ氏と私もいますので、探してみてください。
PFUの松本氏が「期待しておいてください」と仰っていた、その中身については、個人的にHHKBのニューモデルの発表があるのではないかと、勝手に思っています。いや、発表してください!めちゃくちゃ期待しています!!
きっとニューモデルの発表の暁には、vol.3のHHKBユーザーミートアップが開催されるに違いない。そして、ニューモデルは「Type-Sの墨でBT版(有線接続も可)」に違いない。PFUの松本さん、本当にお願いします!絶対買います!!(3回目)
想像しただけで、今から楽しみです(完全に個人の想像です)。
以上、特定の方にしか分からない内容にも関わらず、ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
最後になりますが、こちらの記事はHHKB Type-Sで書かせていただきました。PFUさん、東プレさん、本当に素晴らしいプロダクトをありがとうございます!ますますのご発展を祈念いたしております!!