アフィリエイト勉強会「atus」(エータス)の主催者の大崎弘子さんにいろいろ聞いてみました!


シェアオフィス&コワーキングスペース CASE Shinjuku のメンバーさんやパートナーさんのご紹介と合わせてこの機会にCASE Shinjukuについていろいろ聞いてみるという記事です。7回目の今回は、CASE Shinjukuで月に1回開催されるアフィリエイトスクール「atus」(エータス)の主催者のお一人である株式会社kaeruの大崎弘子さんにお話をうかがいました。

 

大崎弘子さん プロフィール

【氏名】大崎 弘子 さん

【社名・役職】
 株式会社 Kaeru (オオサカンスペース運営者) 代表取締役
 ヴェロスタ合同会社(スポーツ自転車専用駐輪場運営) 代表社員

【略歴】

専業主婦から、アルバイト、そして社長へ。
大阪生まれの大阪育ち。バツイチ、2児の母。

「日本で一番社員満足度の高い会社」として知られる ChatWork(旧 EC studio)社にアルバイトとして入社、SEO・広報・代表 山本敏行の秘書を経て、グループ会社の代表に、株式譲渡(MBO)により独立。大阪の本町にあるコワーキングスペース「オオサカンスペース」の運営がメイン事業。スポーツ自転車に特化した会員制駐輪場「ヴェロスタ」も展開中。

世界36都市で開催される「IT飲み会」会長、広報ウーマンなにわ部の部長、船場経済新聞の編集長といった顔も。

コミュニティを作り、コミュニティ同士をつなぐのが得意。

Osakan Spase WEBサイトより抜粋

 

アフィリエイトスクール「atus」(エータス)とは

月額1万円(税別)で、学んで結果を出せる初心者のためのアフィリエイトスクール。
完全オリジナルのマニュアルと月1回のサポート日を組み合わせることでアフィリエイトにはじめて取り組む方でも結果がでる体制を作っています。
サポート日はコーチと呼ばれる現役アフィリエイターに直接わからないことを質問できます。2014年6月に大阪ではじまり、2015年3月から「高田馬場校」としてCASE Shinjukuが会場になりました。

「atus」公式サイト

【運営会社】

株式会社kaeru(カエル)
a-works株式会社(えーわーくす)

 

Interview

大崎さんがアフィリエイトスクールを始めるきっかけは?

私はオオサカンスペース(以下、オオサカン)というコワーキングスペースを運営しています。2年くらいオオサカンをメンバー(会員)利用されていた会社員の方の言葉がきっかけでした。オオサカンで働いている人たちは、場所に縛られることなく自由に楽しそうに仕事をしている。あの人たちはどうやってお金を稼いでいるのか。どうしたら自分もそうなれるのか教えてほしい」と言われたんです。

普段はあまりオオサカンに来られない方で時折、「なんでこの人はオオサカンに来てくたんやろう」と思っていたので、その言葉を聞いて「ああ、そうか。この人は、ここにいる人たちのようになりたいんや」と気づいたわけです。2年を経てやっと本音が聞けたと思いました。それはやはり受け止めたいですよね。

ただ、そうは言ってもこれは簡単じゃないぞ、と思いました。
例えば、フリーのプログラマーになる道を考えてみても、、会社に勤めながらプログラミング言語を覚え、転職、そして独立。営業などプログラミング以外のスキルも必須です。さらに、好きなときに好きな場所で仕事をするためには、仕事を選べるレベルの技術が必要、無理だとは思わないですが、今からスタートして到達するまでに時間もかかりますし、会社をやめることも含めてリスクがいっぱいです。

いろいろ考えて、アフィリエイトが一番理想に近いんじゃないかと思ったんです。

 

ゼロからスタートしたアフィリエイトスクール

だからといって、すぐにアフィリエイトをはじめたら?とは言えませんでした。
「誰が教えるねん」という問題がありました。というところからのスタートでした。
アフィリエイトですでに成果を出している人は、今からアフィリエイトを学びたい人が払う金額では教えるメリットがない…。
また、今からアフィリエイトをはじめたい人はレベルも知識量もバラバラです。
一筋縄ではいかないな、と感じました。

 

-アフィリエイト特化の広告代理店a-woks株式会社さんとの協業で「アフィリエイト Jelly!」を開始

そんなときに偶然、大阪IT飲み会a-worksの野山大彰さんと出会ったんです。

野山さんは、一人でアフィリエイトを始めて売上げを伸ばして、アフィリエイト広告運用会社であるa-worksを創業した人です。商品を売る実力があるアフィリエイターが増えることは野山さんの会社のメリットでもあるので、アフィリエイター教育をしたいという思いは野山さんにもあったらしくて、「一緒にやりましょうか」という感じで諸問題の解決にあたり始まったのが「atus」です。最初は、コワーキングスペースで行う勉強会というほどの意味で「アフィリエイト Jelly!」という名前でスタートしました。

2015年3月から始まったCASE Shinjukuでのサポート日の初期の頃 野山大彰さんが講師でした

 

アフィリエイトで成果を出すためには、この商材はこれから伸びそうとか、この商材はピークが過ぎたといった、商材に関する情報が必要です。その情報を持っているのはASPやアフィリエイの広告代理店なんです。もっと上流には決済会社とかいろいろあると思いますが、市場の情報を持っているのはインフラを握っているところです。その点で自分だけではできないと思っていたので、野山さんが現れて「できそう!」と感じました。
a-worksさんのつながりや情報、会員向け特典が「atus」の発展の一助になっています。

 

 

基本はアクティブラーニング(能動的学習)

このスクールの基本はアクティブラーニング(能動的学習)です。マニュアルに書いてあることを学校に学びに来るのではなく、マニュアルを読んで学んで作業をしてて、サポート日に来て、そこで分からないことを聞いたり情報交換をしたりします。自分で学んだうえで分からないところを聞くと、伸びるまでのスピードが全然違うんです。

さらにコーチひとりで教えるのではなく何人もの人が言い方を変えて何度も同じことを角度を変えて教えるから、いつかどこかで分かるんです。同じことでも、この人の言っていることなら分かるということはありますよね。例えば、めっちゃ分かっている人より、ちょっと分かっている人が教えたほうが、分かりやすいときってありますよね。余計な情報が混じらないのかなと思います。また、教えるのが上手い人は、努力してうまくいかなくて、必死で考えて、やってみてその結果、事を成し遂げた人なのかなあと思います。そういう人から次の人へ、次々に教えていくような場(コミュニティ)がつくれたらいいなと思ったんです。

「atus」のマニュアルの更新やオリエンテーションを担当しているエリーちゃんと

 

「これでいいんですか?」と聞いて、「それでいいんですよ」と言われたら安心してまた頑張れるということってあるじゃないですか。いいのかな? と思いながらやっているときって全部パワーが出ないけど、「それでいいんだ」と言われて、「じゃ、これをやろう!」となったときのパワーは強くなるでしょ? そういう効果もあると思います。

とにかく、学んで記事を書いてみて、サポート日に来て誰かに聞いて、ゼロの人は1に、100の人は101に、120の人は121になるということを積み重ねていく。それだけでいいと思ってます。ほんのちょっと一歩先に、ちょっとずつ前進していきます。

 

伝えようとしていることは「ものを売ることの本質」

もともとアフィリエイターには、ITスキルが高い人が多いんです。そのうえでブログを書いてファンを増やして、ものを売ることが自分でできる人が稼いでいるんです。でも「atus」が対象としている人は「普通の会社員」です。「事務をやっています」「工場で働いています」という人が、いきなり人気ブログは作れません。

「atus」では「人気ブログを作ろう!」からはじめるのではなく、その商品やサービスが欲しいと思っている人がどこかにいる、その人はどこにいるのか、その欲しい人に「ここに、その商品があるよ」と届け、どう言えば伝わるのかいうことだけです。ものを売るって、そんなに難しく考えることじゃないんです。

ものの売り方さえわかればたとえ世の中からアフィリエイトがなくなっても困らないと思うんです。だから、アフィリエイターを育てることが目的というよりは、「欲しいです」と言っている人に対して、確実にものを売るスキルを目指しています。例え将来、どうなったとしてもものを売るスキルさえあれば豊かに生きてはいけるはずなんです。

ちょっとだけ掘り下げると「ものを売る」ことは「求めている情報を提供する」ということで、これはほとんどの仕事に共通しているものだと思います。SEOだと、Googleが求めている情報を、メディア向けのプレスリリースは、メディアが求めている情報を提供するんです。自分の仕事のその先に何を求められているのか考えることが本質やと私は思っています

 

-アフィリエイトは努力が報われる仕事

アフィリエイトは努力が報われる仕事だと思います。「atus」では、一定の労力をかけた人は、みんな成果を出しています。「やってる人の成果を出す」ということにめちゃくちゃこだわって今までやってきました。

-なのに月々1万円!

「atus」は会社員向きにつくられているんです。会社員で今から人生変えたいと思っても、今はそんなにお金を払えない人も多いですよね、だから参加費は、これくらいが限度だろうというところから値決めをしてしまったんです。「収入の中でやりくりしよう」という、女の人が家計をやりくりするような発想ですね。

主催者が「やりくり」しないとダメな料金設定なので、様々な面で工夫して効率化しています。メッセージの返信日を決めたり、自動化できることは自動化したり。ただ、すべてをシステマティックにするのではなく、手をかけたいところには手をかけています。「atus」の運営にはコワーキングスペースの運営のノウハウが応用されていると思っています。目的が同じ人が集まっているので、普通のコワーキングスペースよりもコワーキングスペースっぽくなっているかもしれませんね。特化型のコワーキングスペースができてくるのもよく分かりますよね。

 

3年で稼げるコミュニティに

初めの頃は、これが分からないんじゃないかと思うことを話していました。でもやっていくうちに、実はそれよりも「もっと前でつまづいてるんや」ということに気づきました。こちらが分からないだろうと思っていたこととズレていたんです。

例えば、今は最初に「アフィリエイトは、商品ごとに報酬が違います」という説明をしていますが、初めたころは、そんな説明が必要だとは思ってもみなかった。それは当たり前のことで誰でも知ってると思い込んでいたんです。実態が分かっていなかったんですよね。「何が分からないかが分かった」、この気づきが自分たちにとって大きな進歩でした。

そのほかにも、いろいろな工夫をしてきました。とにかくマニュアルは頻繁に更新しています。システムの変化に対応することは勿論ですが、来ている人たちの声を聞いて「そこか!」と思うことを追加しているから、どんどん分かりやすくなってきている。

始めた頃は、新しい人が来ると何人もの人に同じ話をしていました。それは無駄やから、よくある質問をまとめて新しい人に聞いてもらうオリエンテーションの時間をつくりました。お互いに一日のリソースは限られているので、極力みんなが無駄のないように考えて工夫をしてきました。

最近では、人数が増えてきて自己紹介に時間がかかるようになってきたので、全体の自己紹介の時間をグループに分かれて行う茶話会の時間に変えてみました。

そうして、3年やってきて、教えることができる人が増えたことで盛り上がり感が違ってきました。参加者が稼げるようなコミュニティになってきたことが一番大きいと思います。

 

ちゃぶ台ミーティング

 

月に1度くらいは中央にある情報を取りに行く! 当たり前の努力が大事

地方の人からも、「うちでやって」と言われることもありますが、今コーチをしてくれている人が「自分の地元でatusを作りたい!」ということが起こったら、全力で応援するということは決めているんですが、そうでなければ地方で「atus」をやるつもりはないんです。情報って、たいていは中心地にあるわけですよね。それを月に1回、取りに行くことは大事なことやし、手に入るモノと比べればそれほど負担でもないと思うんです。現在も北海道から沖縄と各地から参加している人がいます。あの雰囲気が大事なので家の近くにあればいいというものではないと思うんです。何かを始めてそれを軌道に乗せたいと思ったときに、「情報取りに行くぞ!」みたいになれるといいなぁ。

中心地に住んでいると便利だけど家賃や物価が高かったり、地方に住んでいると家賃や物価は安いけど給料が低めだったり…、中心地と地方って「違い」がありますよね。でもそれは「違い」でしかないと思うんです。住んでる場所が「違う」から月1万円を「atus」の会費として払って、なんとか行けるときに大阪か東京に行く(大阪ならサポート日が2日連続で開催される月もあります)んです。。「遠い」んじゃなく「違う」んです。繰り返しになりますが情報って中心地にあるんです。同じだけの収入を得たときに地方に住んでる方が豊かに暮らせるんです、それも「違い」なんです。

 

CASE Shinjukuを東京校としてサポート日の場所に選んだ理由は?

山手線の内側で駅から近くて、広くてきれいなコワーキングスペースがいいと思ってたんです。

私は多少電車に乗っても、パソコンを持って通う場所は駅から近いほうが向いていると思うんです。

いろいろなシーンに合わせてレイアウトを変えないといけないので、テーブルは固定でなく移動できることも大事でした。

それから広さ。始めた頃は、参加者も少なくて、こんな広い場所でなくてもいいんやないかと思われていたかもしれないけど、私には多くなったら場所を変えればいいという発想はなくて、ある程度までは同じ場所でやりたかったので、ここがちょうどいいと思いました。3年たってやっと考えていたとおりになってきました。テーブルを動かしてエリアを区切って、ここで説明会、ここでオリエンテーション、ここで作業と、あちこちでいろんなことができるようになりました。キャパシティ的には、まだいける感じですしね。

 

最後に、ひと言お願いします!

「atus」では「年収1,200万円を越える人を100人にする!」を目標にコツコツ前に進んでます。何かを成し遂げるときに近道ってきっとなくて「やるぞ」って覚悟を決めるだけだと思ってます。がんばります!

 

「atus」サポート日のCASE Shinjukuは、理想のコワーキングスペース

大崎さん、たくさんの貴重な話を、ありがとうございました。

最近の「atus」のサポート日の様子は、私たちが求めているコワーキングスペース像に近いと思っています。みんなPCに向かって寡黙にひたすら作業をしている、ただの作業場であってほしくはないんです。「atus」のサポート日には「聞きたいことがある人が、聞きたいと思っている人に、聞きたいことを聞いている」とか、3~4人でちゃぶ台を囲んで「最近のGoogleさんの気持ち」について語り合ったりとか。

コワーキングスペースとしても理想的な雰囲気になっていると感じています。シーンとした作業場ではなくて、情報が飛び交う場所。雑談でもよくて、その雑談の中に、仕事のヒントや生きるヒントになるようなキラッと光る宝石のようなものが埋まっている。そんな会話があちこちにあって、少しワイワイしている感じのほうがいいと思っているんです。

「atus」のサポート日のCASE Shinjukuは、コワーキングスペースとして理想的な空間になっていると私は思っています。
これからも「atus」の進化を見続けていたいです。

2017.10.26 CASE Shinjukuにて


この記事を書いた人

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森下 ことみ

有限会社そーほっと 代表取締役
株式会社まちづくり高田馬場 代表取締役
高田馬場経済新聞 編集長

☆CASE Shinjuku
☆新宿区立高田馬場創業支援センター
☆三鷹市SOHOパイロットオフィス
 などのシェアオフィスの運営をさせていただいています。
☆東京都 女性・若者・シニア創業サポート事業 地域コーディネーター

CASE Shinjuku Information

  • コワーキングスペース利用 1時間 : 500円 〜
  • シェアデスク24時間利用 月額 : 27,500円〜
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