独創的なアイデアと卓越した技術を持つ17歳以下のクリエータを支援するプログラム「未踏ジュニア」の2023年度参加者募集が行われました。
「未踏ジュニア」について
「未踏ジュニア」は、経産省所管の独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する「未踏IT人材発掘・育成事業」(未踏)のジュニア版として、「未踏」卒業生らが中心となって、2016年に開始しました。
「未踏事業」は、ITを駆使してイノベーションを創出することのできる独創的なアイディアと技術を有するとともに、これらを活用する優れた能力を持つ、突出した人材を発掘・育成することを目的としています。
独立行政法人情報処理推進機構HP『未踏事業について』より
立ち上げの背景には、「未踏」では小中高生のクリエーターをカバーしきれなかったことなどがあったそうです。
プログラミング教育の普及を背景に、IT技術への高い関心と技能を持つ若い人々が増えており、そういったクリエータをさまざまな角度から支援し、広く活躍できる場を提供する価値が高まっています。実際、25歳以下を対象とした経済産業省所管の独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の人材育成プログラム「未踏IT人材発掘・育成事業」では、起業家・研究者などの突出したIT人材を数多く輩出しています。一方で、大学や研究室などの環境を活かしてプロジェクト提案書を洗練できる大学生・大学院生に比べ、そうした場を身近に持ちづらい小中高生は、応募件数・採択件数ともに少ないことが課題でした。
『小中高生クリエータ支援プログラム「2023年度 未踏ジュニア」参加者を募集開始』より
「未踏ジュニア」は「未踏」卒業生らを中心に、各界で活躍するエンジニアや専門家がメンターとして、ソフトウエア・ハードウエア開発を行う小中高生クリエーターをサポートするほか、最大50万円の開発資金や開発場所、機材を提供します。参加は全て無料です。
「未踏ジュニア」に採択されると近畿大学や東京都立大学、また特に顕著な成果を残し「スーパークリエータ」に認定されると慶應義塾大学SFCに推薦枠での出願ができます。
2018年以降、毎年100人を超える応募があるといいます。
「未踏ジュニア」への支援のきっかけ
高田馬場のシェアオフィス&コワーキングスペース「CASE Shinjuku」では、スポンサーとしてクリエーターたちのプロダクト開発をサポートするため、開発期間中の未踏ジュニア採択者にコワーキングスペースを無償提供しています。
サポートのきっかけは、オープン時からCASE Shinjukuにご縁のあるYassLab株式会社の安川要平さんです。
安川さんは「Railsチュートリアル」や「Railsガイド」といったWeb開発の学習を支援するサービス提供事業のほかに、非営利のプログラミング道場「CoderDojo」を日本で始めた1人で、現在は一般社団法人「CoderDojo Japan」の代表理事でもあります。
さらに「未踏」卒業生であり、「未踏ジュニア」の共同発起人である安川さんからお声がけいただき、「未踏ジュニア」へサポートさせて頂くことになりました。
「未踏ジュニア」をサポートすることへの思い
以前から、安川さんには未踏ジュニアのメンターとして、採択された小中高生とのミーティングやプロダクト制作の際に、CASE Shinjukuのコワーキングスペースをご利用頂いていました。その活発な雰囲気は、私たちを含め利用者の方々に良い刺激となっていました。
そうした光景を見て、CASE Shinjukuとしても「未踏ジュニア」の取り組みや「才能のある若い人」たちのお役に立つことができればと思うようになりました。
CASE Shinjukuは、アイデアを具現化する場として、課題を解決できる場として、未踏ジュニアや若い彼ら彼女らの取り組みをサポートします。
今年も才能あふれるクリエータたちに会えることを楽しみにしています。