9月8日にCASE Shinjukuで行われた、 Mikoshi Japan, Inc. 金子遼之介さんの「すぐに実践できる!基礎を学ぶスマホ写真講座」に福島から参加してくださった方からのいただき物語です。
余談ですが、この2時間のスマホ写真講座。参加してくださった皆さんの上達ぶりが劇的でした。知識と技術を得ると自分の世界が広く深くなりますね。これに勝る楽しみはないのではないでしょうか。
この「いただき物語」も「その85」となりました。一つ一つのいただきものに物語があって、そこから得られる示唆によって自分の世界が広く深くなっていくような気がしています。
ふくしま桃の和菓子について
桃の花のかたちをしたなんとも可愛らしいお菓子です。桃山生地に福島産の白桃(あかつき)のシロップ漬などがねりこまれたあんがたっぷりと入っていて、桃の味わいとともに少し甘酸っぱさを感じます。
製造販売元の「かんのや」さんのサイトにはこうあります。
桃の果実が豊かに溶け合う「特製の白桃餡」を、和菓子伝統の「なめらかな桃山生地」で包み、桃の花を型打ちし焼き上げました。しっとりした桃の和菓子です。
生地も形も餡も、すべて桃由来。まさに「桃の和菓子」です。
さて「かんのや」さんは、創業1860年という福島は城下町三春の老舗菓子舗 。「ふくしま桃の和菓子」は、この「かんのや」さんが、今年3月30日より発売を開始した新作和菓子。その経緯は…
震災から生まれた「新ふくしまみやげ」
福島は、生産量全国2位という桃の産地。ですが2011年の震災で甚大な被害を受けるとともに、風評被害などの影響もありそのブランド力も毀損(きそん)してしまいました。福島産の桃を使ったこの新作和菓子は、 その価値向上を目的とした、JR東日本グループの地域再発見プロジェクトの取り組みから生まれたお菓子なのだそうです。
使用される桃は、食の安心安全に取り組む「ふくしま土壌クラブ」の生産者さんが栽培した福島ブランドの桃「あかつき」。
震災以降、福島を取り巻く環境は大きく様変わりしました。
わたしたち果樹農家にとっても、これまで経験したことのない困難に直面しました。
しかし今、福島の農家の生産意欲はこれまで以上に高まっています。
考えられる最善の対策をほどこし、精一杯果物栽培に取り組んでいきます。
そして、ふくしまのくだものを精一杯PRしていきます。
ふくしま土壌クラブは、そんな志を同じくする果樹栽培者の集団です。
ふくしま土壌クラブ webサイトより
地元福島の果物生産者と老舗菓子舗とJR 東日本グループが協働して作り上げた「新ふくしまみやげ」の一つが、この「ふくしま桃の和菓子」なんですね。
因みに、このプロジェクトでは、既に2016年3月発売の「仙台きなこシリーズ」、2017年3月発売の「山
形ラ・フランスシリーズ」が生まれています。
ふくしまプライド。
パッケージは桃をモチーフにした、何とも可愛らしい意匠ですが、その左肩には、小さく「ふくしまプライド。」の文字が…。 経緯を知ると「ふくしま桃の和菓子」という菓名に、この新作和菓子誕生に関わった人たちの思いがこもっていることを感じます。
「いただき物語」には、一つ一つの物語があって、そこから得られるたくさんの示唆があります。
ふくしま桃の和菓子について
・ふくしま桃の和菓子
・株式会社 かんの屋
・http://www.yubeshi.co.jp/
・ 郡山市内限定販売
(1)郡山駅のおみやげ処・NEWDAYS3店舗
(2)エスパル郡山 かんのや
(3)かんのや本店
・かんのやオンラインショップ
http://www.yubeshi.co.jp/fs/yubeshi/c/list