新宿区高田馬場にあるシェアオフィス&コワーキングスペース CASE Shinjuku の森下です。CASE Shinjukuには外国からのお客様もたくさんいらっしゃいます。
そしてまた、9月9日の日曜日の午前、CoderDojoコミュニティーの皆さんとの意見交換会のため、CoderDojo Japanが拠点を置くCASE Shinjukuに、アメリカから素敵なお客様がいらっしゃいました。
Hack Clubの創業者 Zach Lattaさん
Hack Clubは、高校生が高校生のために行う、非営利の放課後コンピューターサイエンスクラブ活動です。Zach Lattaさんは このネットーワークの創始者。 彼は高校を1年で中退。「Yo!」の1語だけでやり取りすることで話題になったコミュニケーションアプリ「Yo」の初期開発メンバーでもあります。
アメリカには「部活」という文化がないそうです。放課後の学校を利用して行われる「Hack Club」は、学生たちが自主的にコーディングのトレーニングを行うというもの。
2016年に十代の若者が高等学校を舞台に立ち上げたコミュニティーは、今や全米の2%の高校に普及し、世界中に広がっているのだそうです。
彼は17歳のとき、有名な投資家ピーター・ティール氏が、学校をドロップアウトすることを条件に起業を志す20歳未満の優秀な若者20人に10万ドルずつを与える「Thiel Fellows」を受け、Hack Clubの活動が認められForbes 30 Under 30に選ばれるなどの経歴の持ち主です。
1997年生まれの21歳。
まずはその様子から
今回の意見交換会の主催者CoderDojo Japanさんが、当日のディスカッションを公開されています。ディスカッションは英語で行われていますが、もしCASE ShinjukuのこのブログがZachさんのような若い人たち、学校に通っている人たちに見ていただけたらならとてもうれしいです。「英語は分からない」と言い切ってしまわず、見つめていれば、耳を傾けていれば、一部だけでも、そのニュアンスからでも、何かをつかみ取ることができる気がしますので是非。
はじまりは…
ここからは、CASE Shinjukuで意見交換会が行われた経緯です。
このCoderDojo コミュニティーの皆さんとの意見交換会は予定されていたことではありませんでした。 今回、Zachさんは、東京で開かれたシンポジウムに登壇するなどの目的で来日。 このことを知った、アメリカのスタートアップ Hacker Paradaise 創業者の Casey Rosengrenから「すごいヤツが日本に来ているよ」というメールが CoderDojo Japanの安川要平さんに届いたことがきっかけでした。
2015年10月、世界中を旅しながらコワーキングするHacker Paradaiseというスタートアップの創業者Casey Rosengrenさんはじめ約20名近い外国のお客様に使っていただいたことがありました。三週間ほど滞在、仕事場としてCASE Shinjukuを使う一方で、オフタイムには早朝に築地に行ってマグロを買って来てきたり、夕刻になると夜の街に繰り出したり、ホリデーには関西や富士山まで小旅行をするなど、彼らの時間の使い方はとても刺激になりました。
CASE Shinjukuメンバーの皆さんと一緒にウエルカムパーティーをしたり、最後の日はカラオケに行ったりしました。楽しい思い出がよみがえります。
そんなことがあって知己を得た、Hacker ParadaiseのCaseyさんが、CoderDojoの安川さんと、 Hack ClubのZachさんをつないでくれたというリレーションがあっての今回の意見交換会でした。これはCASE Shinjukuにとってもうれしい出来事です!
I wish I had…
呼び掛けが急だったので少人数の会ではありましたが、とても内容の濃い時間だったように思います。 実は CoderDojo 共同発起人の James Wheltonさんもアドバイザーとして Hack Club に関わっていたという話も出てきました。これはCoderDojo Japanの安川さんも初耳だったそうです。
残念ながら…私は英語をほとんど理解することができません。役得で皆さんがお帰りになったあと、安川さんに概略を説明していただきました(^^;
そして最後に…彼はこう言っていたと…
「 I wish I had…」
「私が子どもの頃に、私が高校生の時に、自分が『あったら良かったのに』と思っているものを今、自分たちで作っているんだ」と。
そんなリレーションで未来が紡がれていくなら未来は明るい!
と思った秋の清々しい日曜日の朝でした。
皆さん、ありがとうございました。