メンバーインタビュー Vol.2 戎井 憲一さん(株式会社ALPHA)


戎井 憲一さんプロフィール

1970年、奈良県出身。早稲田大学第二文学部卒。
大学卒業後、月刊誌の編集に携わったのち、システム開発会社にて、電子出版物のオーサリング、Webシステム(業務システム )の構築、Webサイトの制作の企画・設計から開発、リリースまで多数にかかわる。
2012年、株式会社 ALPHA代表取締役に就任。スマホアプリ開発のかたわら、これまで培ったWebサイトやスマホアプリの制作、SEO対策のノウハウをブログで発信している。近年は、飲食店など実店舗で商売をする業種を中心に、「お金をかけずに効果を出すWebマーケティングの方法」をわかりやすく指導している。

著書に「無料でカンタン! 儲かる飲食店に変わる「Googleマイビジネス」超集客術」 (日本実業出版社)
「販促・PR・プロモーション ネット戦略のやさしい教科書。小さな予算で最大限に知名度と成果を上げる6つの宣伝術」(エムディエヌコーポレーション)がある。

1.現在の事業内容について教えてください

小さなビジネスのWebでの集客のお手伝いを

戎井

ALPHA という会社は、もともとスマホアプリの開発をメインとする会社ですが、現在、僕自身は、小さい会社やお店のWebサイトの制作、併せてGoogleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)や、Googleサーチコンソール、SNSの活用など、まるっとWebまわりの集客・宣伝のお手伝いをしています。また、それに関連した本の執筆や、セミナー講師などをしています。

その他に、週に2回、Winスクールで、MicrosoftのOffice製品、プログラミング、Web制作などを教える仕事もしています。

Web集客に関する本を書くきっかけを教えてください

戎井

2015年に、新宿区立高田馬場創業支援センターの「Web活用起業塾」というセミナーに参加したことから、講師のお一人だった株式会社MASHの染谷昌利さんの情報発信や出版に関するオンラインサロンに入ったことがきっかけになりました。立ち上げ直後の入会だったと思います。当時は、月1回程度、オフラインのセミナーも開催されていて結構熱心に通いました。

― 染谷昌利さんとの出会いがきっかけに

戎井

そうです。きっかけはもう一つあります。

2016年に、その高田馬場創業支援センターからお声掛けをいただいて、日本政策金融公庫新宿支店でセミナー講師をさせていただいたことです。「小さなお店(実店舗)のためのWeb集客セミナー」というタイトルで主に「Googleマイビジネス」の活用法についてお話ししました。

― 当時「Googleマイビジネス」はまだ一般的に認識も活用もされていなかったような…

戎井

はい。当時「Googleマイビジネス」は、まだ名前もサービスも知られていなくて、セミナーの告知チラシにも「Googleマイビジネス」とは書いてありません(笑)

― 「セミナー参加」と「セミナー講師」、この二つの経験が著書執筆へとつながるわけですね

戎井

はい。そして、その頃から、小さな店舗のWeb集客について、コツコツとブログやSNSなどでの発信をしていました。

で、2017年に、染谷さんが、出版社から「Googleマイビジネスに関する本が書ける人はいませんか?」という話があったということで「戎井さんどう?」と声を掛けてくれて。「あ、じゃあやります」という感じで。

― 戎井さんは読書家でいらっしゃるから、抵抗なく「じゃあ、書こう」という感じで?

戎井

そうですね…、IT技術者はマニュアル的なものを書かされたりするので、このシステムはこの手順で使うんですよということについて書くという点では経験がありました。自分のブログや地域のWebメディア「高田馬場新聞」でも記事を書いたりしていましたし。

― ご著書は今も売れています?

戎井

いえ、そもそも、もう勧めないですね。

Googleには公式サポートというものがなくて、「プロダクト エキスパート プログラム」というプロダクトごとにスーパーユーザー(プロダクト エキスパート)のコミュニティがあって彼らが質問に答えるんですよ。回答数や回答の内容の善し悪しでブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ、ダイヤモンドの5段階のランク付くという仕組みです。

Googleマイビジネスは2014年にサービスが始まって2016年頃までは、あまり知られていなくてコミュニティも閑散としていた。で、僕はコミュニティでは何もしてなかったんですけど本を書いた。その頃になると、Googleがマイビジネスの宣伝を始めていて、セミナーのオファーもいろいろありました。そうこうしているうちにこのコミュニティも活発になって、プロダクト エキスパートの上位にランクされた方々が本も書いています。今は「この人たちの本の方がいいですよ」って勧めています。

2.創業しようと決めたきっかけは何ですか?

「肩書きだけでいいから僕を社長にしてくれ」

戎井

ALPHA自体は2009年10月に、かつて同じ会社で働いていた同僚が立ちあげたシステム開発会社です。その頃、僕は転職活動をしながら、彼の会社を手伝ううちに、この会社でお世話になることに。だから創業者ではないんですよ。

従業員2~3人という小さな会社でした。もう時効だからお話しすると、社長は優秀な技術者でしたが、経営に関しては緩い人で…。奥さんが個人名義で購入した車を社用車にしたり、まあいろいろと普通の税理士だと逃げていくようなお金の流れがあって、決算は税理士くずれの人に任せて、いいようにやられていたというような経営状態だったんです。

― そういう経営では、そのうち破綻しそう…

戎井

それで、僕がなんとか立て直そうと思っていろいろやったんです。例えば、信用金庫から融資を受けようと考えて、必要な資料をそろえて、担当者との信頼関係も築いて話を進めて、でも最終的には社長面談があるわけですよね。それで最後に出てきた社長がむちゃくちゃ適当なことを言って台無しにする。まあ、そんなようなことがいろいろあって、会社の建て直しのために「肩書きだけでいいから僕を社長にしてくれ」と言ったんです。

それで一応、登記簿上、僕が社長になって、改めて融資の話をつめようと数字を見ていたら、先ほどの車のことやら、借金やら、「なんじゃこれ」ということがいろいろ出てきて…。

― 「肩書きだけでいいから社長にしてくれ」と言った時には、そこまでひどい状態だとは思っていなかった?

戎井

はい。僕が表に立ったほうが金融機関とやりやすいからということで社長になった。それまでは会社の財務内容は知らされていなかったんです。それでも2012年くらいまでは何とかやっていたんですけど、信用金庫からの借金はあるは、売上げの目処は立たないわで、社員を抱えて運転資金も借りられない、「この人と一緒にいてもしゃーないな」というところまできて、「会社を僕にください、借金も含めて全部引き受けます」と。

最終的には、彼が将来、背負うことになるであろう借金を僕が引き受け、 逆に彼が担当していた月何十万かの売上げが立つシステムメンテナンスの仕事を彼に渡してあげたんです。でも、そういうことは恐らく理解されていなくて「お前は、会社を取りやがって」という感じでした。という経緯もあり彼とは、もう付き合いはないです。

― 戎井さんが別の会社を立ち上げて、仕事と社員を持って出て行く選択もあったような気がしますが…?

戎井

僕は昔から会社を立ち上げたいと思っていたんです。いわゆる「嫁ブロック」があって、当時の妻に対して「独立するぞ」とは言えなかった。だから「今、勤めている会社が、こんな状況やから、しゃーないでしょ」「転職活動も上手くいかなかったし」というかたちでしか独立はできなかったんです。

そういう経緯なので、「会社を立ち上げられたんですね」と言われた時は、その場によって「はい」と言っておく時もあります。

― 人生いろいろですね…

戎井

そうじゃなかったら、もっと若い時に事業を立ち上げていたと思います。

3.CASE Shinjukuを事業拠点にしようと思ったのはなぜですか?

戎井

その頃、 同業の会社の社長さんで、味方なって支援してくれた人がいて、最初は秋葉原にあるその人の会社に間借りをさせてもらってたんです。いつまでも間借りというわけにもいかないので、賃貸契約で事務所を借りるよりも安いシェアオフィスを探すことにしました。場所は住まいが近い高田馬場周辺がいいなと。でも、当時、高田馬場にシェアオフィスがあるとは思わなかったので「新宿×シェアオフィス」のキーワードで検索して、出てきたのが馬場のシェアオフィスだったという(笑)

― そうですよね。馬場なのに「CASE 新宿」(笑)
今なら「CASE高田馬場」と名付けたかもしれませんが、オープンした2013年当時、「高田馬場」よりは「新宿」のほうが引き合いが多いだろうと考えたんです。新宿で検索したら、探していた馬場のシェアオフィス出てきたんですね(笑)

戎井

そうです(笑)

それで見学に来て、他はどこも見ずに、ここに決めました。

― 当時は今ほどシェアオフィスもなかったと思います

戎井

少なかったですね。リージャスとか、ちょっと高価なオフィスがポツポツあったという印象です。

― シェアオフィスの使い心地はいかがですか?

戎井

例えば、事務所の引っ越しって、家賃交渉から、什器備品の調達、通信環境の整備とか色々あるじゃないですか。僕は、ずっと小さい規模の会社に勤めていて、自分でそんなことをやった経験が4~5回くらいあるんです。だから「事務所を借りるのは、めんどくさいな」と思っていました。でも、ここ(CASE Shinjuku)は何もしなくていいじゃないですか、事務所移転は、ただ荷物を運び込むだけでよかった。

― 1本の利用契約で仕事の環境が整います。見学の方に説明をする時には、ワンルームマンションを事務所として借りたとして、トイレ掃除やゴミ出しは案外煩わしいことです。小さなことですが、そういう煩わしさがないことも利点の一つですとお伝えします。

戎井

それから、僕は、CASE Shinjuku のメンバーさんたちのWebサイトを幾つか作っているんですよ。

― それはまさにシェアオフィスだからこそ! 誰と仕事をするかという時に、仕事内容はもちろん、自分と合う合わないも含めて人柄が重要。シェアオフィスには自然にお互いのことを知り合える利点がありますね。

4. 今後の事業展開、ビジョンについて

小さなお店やビジネスの集客支援を

戎井

まず今後も、小さなお店やビジネスの集客支援を続けて行きたい。それも地元を中心に。今、自分のセミナーの告知のためのポスティング広告をしています。その結果も検証して、Web周りだけでなく、案件ごとに効果的な集客が提案できればと考えています。

―そうですね、飲食店の経営者さんで、Web周りも自分でできるという人は多くはない。時間的にも難しい。ちょうどいい塩梅のお値段で、身近にいる人が助けてくれるのが一番ですね。みんなが幸せになれる気がします

戎井

あと、時々、お店を出したいという相談を受けますが、土地勘のないところ、知らないところの話は、商品やサービスのニーズがあるのか、適正価格なのかどうかということがピンときませんよね。この土地柄なら、これはいい感じとか、ちょっと高いとか、こんなにお洒落すぎて大丈夫かな?とか、いろいろあるじゃないですか。土地柄がわかっていないと難しいですよね。

― 戎井さんは高田馬場新聞で記事も書いていらっしゃいますしね

戎井

今は、高田馬場新聞のほうでは、頻繁に記事を書いているという感じでもないんですけどね。

あとは、企業サイトのライティングなどもしています。いろいろな分野でライティングの仕事もやっていきたいです。

― いずれは小説を書くとか?

戎井

できれば書きたいですね。何を書くかですが…。

実は最近、高田馬場・早稲田界隈の歴史を調べているんですよ。

― 馬場・早稲田、掘り起こせば面白い話がたくさんありそうですね。戎井さんの小説、楽しみにしています!

5. 趣味・特技・自慢話

― 趣味や特技、ちょっとした自慢話などが、人と人がつながるコネクターになったり、趣味や特技が誰かの役に立ったり、仕事につながったりということがどうもあるような…という主旨で趣味、特技、自慢話をお伺いすることにしています

開脚ができるオッサンです!

戎井

自慢と言えば…昨年の年明けから開脚前屈をやってて…まだペタッと床に腹がつくところまではいかないですけど、ペタの手前くらいまでつくようになりました。

多分、この世代のおっさんにしては柔らかいと思います。

― それはスゴイ!

開脚前屈、CASE Shinjuku で実演していただきました

ダンススクールでヒップホップ

戎井

趣味と言えば…、CASE Shinjuku の近くに、「TOKYO STEPS ARTS」というダンススクールがあって、去年の2月から週3~4回は行っています。

― 楽しそう!

戎井

面白いですよ。スタジオプログラムは繰り返しの動きなので慣れてしまうと、誰でもできる動きなんです。でも、ヒップホップは、10秒から20秒くらいの振りが全然覚えられない、体が動かせない。でもだんだんできるようになってくるんです。

実家が奈良県という縁で、寺社仏閣・古墳巡り

― 最近は寺社仏閣巡りも楽しんでいらっしゃるようですよね

戎井

奈良の実家に帰ると何もすることないんですよね。家の車を使って「有名な寺から廻ってみよう」というのがきっかけ。5~6年前くらい前からです。最初は仏像が面白いなと。

東京近郊の寺には国宝なんて本当に少ないし、あったとしても一つだけぽつっとあるだけじゃないですか。でも、奈良は、興福寺と法隆寺だけでも腐るほど国宝が並んでる(笑)

― 仏像のどんなところがお気に入りですか?

戎井

漫画や歌舞伎、ヒップホップも、ポージングは仏像と同じなんですよね。十二神将なんかマイケルジャクソンと同じポーズやと思うものがありますもん。マイケルジャクソンが、これを真似しているんだって思ったら面白いじゃないですか(笑)

東京にいるときは、国立東京博物館に仏像を観に行ったりもするようになりました。「東博」はいいですよ。お勧めです。

6. メンバーの皆さんへの呼び掛け

戎井

今までは、スマホアプリの制作やWebサイト制作など技術者寄りの仕事の割合が多かったのですが、今後はライティングの仕事を増やしていきたいと思っています。

IT方面のテクニカルライティング(たとえばGoogleマイビジネスの登録方法)や、高田馬場の街ネタは今まで我流で書いていました。

CASE Shinjuku にはプロの書き手の方がたくさんいらしゃって恐縮なんですが、書き手を探してらっしゃるときには、思い出していただければうれしいです。

戎井

それと、ヒップホップダンサーとしては、発表できる機会が欲しいですね。

アラフィフ、初心者のダンサーでも受け入れてくれるダンスサークルをご存知であれば教えて下さい。

ググってもなかなか見つけられないんですよ。

― 戎井さん、ありがとうございました。ダンスサークル見つかるといいですね!発表会には応援に行きます!



この記事を書いた人

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CASEには、背景、課題、事例、真実、箱などの意味があり、「様々な背景を持つ人たちが集まり、交流や出会いを得ることで、それぞれの課題を解決出来る空間」、「解決された課題を事例として蓄積し、真実に近づくことが出来る空間」という想いを込めています。

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