たまらん坂税理士事務所の坂本さんより、最中をいただきました!
いつもありがとうございます!
パッケージには相国最中(しょうこくもなか)と書いてありますが、中には相国最中を半分のサイズにしたたんざく最中が入っています。
たんざく最中って!?
日本では古来より、さまざまな想いを歌に詠んで短冊にしたためて、贈っていたそうです。
今では、そういう機会はほとんどないですが、それでも誰かに何かをプレゼントをする時、メッセージカードを添えることがありますよね。かたちは違えど、今も昔も、想いを文字で伝えることは変わらないんですね。
このたんざく最中には「今も変わらぬ想いをお贈り下さい」という想いが詰まっているようです。
商品紹介の紙には、こんな和歌がつづられていました。
紫のひともとゆゑに武蔵野の 草はみながらあはれとぞ見る
どんな訳かというと・・・
たった一株の美しい紫草があるために、武蔵野に生えている草はすべていとおしく思われるよ。
WORD-WISE WEB ことばのコラム 古語辞典でみる和歌 第5回 「紫の…」 より
そしてこんな意味が込められています。
「紫」は、紫草のこと。その根から赤紫色の染料を採る。武蔵野は、紫草の産地であった。愛する女性を一本の紫草にたとえ、その人につながりのある人はみな、いとしく、なつかしく思われるというのである。『源氏物語』における「紫のゆかりの物語」の源泉となった有名な歌。
WORD-WISE WEB ことばのコラム 古語辞典でみる和歌 第5回 「紫の…」 より
この短い歌の中に、こんなにも深い意味が込められているなんて驚きました。詠み手の美しい心を感じます。
この和歌の舞台の武蔵野。紀の国屋の本店は武蔵村山にあります。
いただいてみました!
実に美しい・・・。食べるのがもったいないほど、最中がきれいに並んでいます。
味は、「こしあん」「つぶあん」「ゆずあん」「栗あん」の4種類入っていました。
種類が豊富だと、どれを食べようか迷ってしまいますよね。迷いに迷って、こちらの2種類をいただいてみました!
「つぶあん」と「栗あん」をチョイス!
【つぶあん】
餡がぎっしり入っています。皮はさくさくと食感が良く、ふわっと柔らかい餡との相性抜群です!
奥深く濃厚でありつつ、後味はさっぱりしたお味でとてもおいしいです。あずきは北海道産大納言を使用しているとのこと。
【栗あん】
刻んだ栗が白あんに交ざっていて、食感の楽しい一品です。栗本来の甘み、おいしさが、ふわっと口に伝わってきます。
白あんは北海道産白いんげん豆で作られているとのこと。
大きすぎず小すぎず、ちょうどよいサイズのたんざく最中。お茶と一緒にいただけば、一息ふッと気持ちが落ち着きます。
坂本さん、すてきなお菓子をありがとうございました!
「いただき物語」には、一つ一つの物語があって、そこから得られるたくさんの示唆があります。
たんざく最中について
・ たんざく最中
・ 紀の国屋
・ http://www.wagashi-kinokuniya.co.jp/index.html
・ 店舗、オンラインショップ